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ADHDと診断された私を支えたのは、人間ではなく猫だった。

こんにちは、みかんです。

「ADHD」という言葉を医師から告げられたのは、今から半年前のことでした。
30年以上生きてきて、ようやく自分の「取扱説明書」を手に入れた瞬間。

長年の「なぜ私はこんなに忘れっぽいんだろう」「なぜ計画通りに物事が進められないんだろう」という疑問に、ようやく答えが見つかった安堵と、「これからどうなるんだろう」という不安が入り混じる日々。

そんな中、予想外の「救い手」は人間ではありませんでした。
それは、我が家の食いしん坊エキゾチックショートヘア、2歳のニコラだったのです。

今日は、ADHDと診断されてから半年間、猫のニコラと過ごす中で気づいた5つの小さな発見をお伝えします。
同じように日々模索している方の参考になれば嬉しいです。

※本記事には広告が含まれています

目次

言葉ではなく「行動」で示してくれる明確さ

ADHDの脳は、しばしば言葉の洪水に溺れることがあります。
特に夫からの「なぜそうなるの?」「どうしてまた同じ間違いを?」という問いかけに、私はいつも適切な説明ができずに苦しんでいました。

そんな中、ニコラの存在は驚くほど明快でした。

彼は言葉を使いません。お腹が空けば鳴き、眠ければ静かに離れ、遊びたければおもちゃに近づきます。
余計な説明も、複雑な理由もなく、ただ「今」の欲求をストレートに表現する。

この単純明快さが、言葉の海に溺れそうになるADHDの私には、まるで灯台のような存在でした。

「説明しなくていい関係があることの安心感」

これは、診断後の混乱期に私が初めて手に入れた小さな救いでした。

日常の「ルーティン」を教えてくれる存在

私は物の置き場所を忘れたり、考え事に没頭して時間を忘れたりするADHD特有の症状がありますが、ニコラのケアに関しては不思議と忘れることがありません。
忘れかけている時は、ニコラが鳴いて教えてくれました。

ニコラを買う前は朝寝坊が当たり前だった私。
ですが、ニコラを買ってからというもの、毎朝決まった時間に起きて、まずニコラのごはんの準備をする。
トイレも清潔に保つよう意識している。
これらのケアは、ADHDの私にとって最優先事項として自然と身についています。

それでも、もっと確実にニコラのケアをしたいという思いから、下記のようなスマホで操作できる自動給餌器を導入しました。



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朝はしっかり自分でごはんをあげますが、仕事で家を空けている日中、遅くなる日の夕食用や外出時のバックアップとして大活躍しています。

  • 急な残業でも安心して仕事に集中できる
  • タイマー機能でごはんのあげ忘れを防げる
  • スマホで給餌状況を確認できるから外出先でも安心
  • 予期せぬ電車の遅延などでもニコラを待たせない

ADHDの特性を理解した今、ニコラへの責任を果たすための工夫は、他の生活面にも良い影響を与えています。

「絶対に失敗しない仕組み」を作ること

自分で作った仕組みで目標を達成し、自分自身との約束を守ることによって、自己肯定感も少しずつ上がっているように感じます。

「今この瞬間」に生きる大切さ

ADHDの脳は、しばしば過去の失敗や未来の不安に引きずられがちです。
「あの時こうすればよかった」「この先うまくいくだろうか」という考えが、果てしないループを作り出します。

そんな私に、ニコラは「今」を生きることの大切さを教えてくれました。

彼は過去を引きずりません。昨日私が遊んであげるのを忘れていても、今日は今日。
過去の私のミスについて、彼が怒りを持ち続けることはありません。

また、未来の不安に悩むこともない。
「明日ごはんがもらえるだろうか」とあれこれ考える代わりに、今この瞬間の日向ぼっこを全身で楽しむ。

この「今」に集中する姿勢は、常に過去と未来の間で揺れ動くADHDの脳には、新鮮な気づきでした。

今では、頭が混乱しそうになると、ふとニコラを見て「今この瞬間」に意識を戻す習慣ができました。
それは小さいけれど、私にとって大きな変化です。

感覚の癒しを与えてくれる存在

ADHDの方の中には、感覚過敏の特性を持つ人も少なくありません。
私も音や触感に敏感で、特に疲れている時は日常の音がとても大きく感じられることがあります。

そんな時、ニコラのゴロゴロ音が不思議と心を落ち着かせてくれるんです。

猫のゴロゴロ音は20-140Hzの周波数と言われ、この周波数は人間の脳波のリラックス状態に近いのだとか。
科学的にも証明されているリラックス効果があるそうです。

ニコラは基本的に適度な距離を保つタイプですが、たまに同じ部屋でくつろいでいる時のゴロゴロという音。
その規則的な音色が、ADHD特有の「頭の中のざわざわ」を静めてくれます。

特に夫との関係で緊張が高まった時、ニコラの存在が私の感覚を適度に調整してくれることがあります。

彼はセラピストではありませんが、その存在自体が私にとっては最高の感覚療法なのです。

リラックスグッズとして活躍してくれるのは、このぬいぐるみクッションも。
なんと猫ちゃんの微かな心音や、背中を撫でると猫のゴロゴロ音が聴けちゃうんです!
事情があって猫が飼えない方にもおすすめです💡


無条件の存在価値を教えてくれる存在

「またか!なぜ同じ失敗を繰り返すんだ!」

ADHDの特性を持つ私にとって、最も辛いのは夫の厳しい言葉。

優先順位の付け方が上手くない、話が脱線する、継続できない—こうした特性は、40代の几帳面な夫には理解しがたいもの。私のできないことについて呆れることもしばしば。

そんな中で、不思議と救いになるのがニコラの存在です。

ある日、部屋の片付けができずに夫と険悪なムードになった時のこと。
夫が怒りをあらわにしている最中、ニコラが突然現れて、私と夫の間で静かに毛づくろいを始めました。

その何気ない日常の光景が、不思議と私の心を落ち着かせたんです。

ニコラは私の能力を評価しません。
ADHDだから、忘れっぽいから、片付けができないから…そんな理由で私の価値を下げることはありません。
私が完璧な猫の飼い主でなくても、彼の世界で私はただ「私」でいられる。

この「無条件の存在受容」は、常に自分の価値を証明しなければならないと感じていた私にとって、静かだけれど強力な救いでした。

ADHDへの理解はまだまだ途上で、夫との関係は決して簡単ではありません。
それでも、猫と共に暮らす生活の中で、少しずつ自分自身を受け入れる方法を学んでいます。

さいごに:理解者は意外な形でやってくる

ADHDと診断されて半年。

医師、本、ネット…診断される前からADHDとの向き合い方を調べて模索してきましたが、良き理解者を得るという部分でモヤモヤとする日々が続いていました。
でも、最も深い理解を私に与えてくれたのは、言葉を持たない一匹の猫だったのかもしれません。

ニコラは私の説明を求めず、過去の失敗を責めず、能力で価値を判断しません。
彼の世界では、私はただそこにいるだけでいい。

ADHDと共に生きることは、時に大変です。特に理解されない苦しさは言葉にならないほど。
でも、猫と過ごす穏やかな時間が、その困難を少し和らげてくれる—そんな小さな幸せを感じる日々です。

「理解者は想像もしない形でやってくる」

それが私の半年間の最大の学びかもしれません。

次回も「ADHD×猫」をテーマに、ご覧になってくださった皆様の心が少しでも軽くなるようなことをお届けできればと思っています。ぜひまた覗きに来てくださいね。


みなさんは、予想外の「理解者」に出会った経験はありますか? ぜひコメント欄でお聞かせください。


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この記事を書いた人

みかん

30代女性。半年前にADHD診断を受け、新たな自分との向き合い方を模索中。
40代の夫と食いしん坊なエキゾチックショートヘア「ニコラ」(オス・2歳)との2
人 & 1匹暮らし。
忘れっぽさ、三日坊主、時間管理の苦手さなど、ADHDならではの悩みを抱えながらも、猫と過ごす時間が私の心を整えてくれています。

得意なこと:創造的な発想、ニコラとの遊び方考案、気分転換法
好きなもの:睡眠、温かい飲み物、休日の猫と過ごす時間

"完璧な飼い主"や"理想の妻"を目指すより、今の自分らしさを大切にする日々の記録です。猫との暮らしを通して見つけたADHDとの共存法をお届けします。

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